松村秀一建築塾

【レクチャ・シリーズ】:住宅をつくる人々の新しい物語(第4回)
日本の住宅産業の成り立ち
松村秀一(神戸芸術工科大学・学長)

Posted by local knowledge on May 7th, 2024

現在の日本の住宅産業の形はどのように出来上がってきたのだろうか。1960年代後半に日本経済を牽引する未来の産業として使われ始めた「住宅産業」という言葉。その言葉が実体化し、様々に展開してきた半世紀の過程を辿ることで、現代の産業の構造を明確に捉えてみたいと思う。具体的には以下のような事柄に触れることになるだろう。1960年代:プレハブ住宅メーカー、部品・建材メーカー、そして工務店、それらの出現。1970年代:国家的コンペとツーバイーフォー導入の影響。1980年代:住宅の商品化という現象。1990年代以降:在来木造を大きく変える技術=プレカットの登場とその結果としてのパワービルダーの拡大。そして、一つの将来像としての「地域住宅工房ネットワーク」。

開催概要

イベント名称住宅をつくる人々の新しい物語(第4回)
日本の住宅産業の成り立ち
開催日時2024/5/14 (火) 19:00~20:30
※お申込みいただいたみなさま全員に見逃し配信を行います。イベント終了後一両日中にはアーカイブ動画配信を開始し、約1週間のあいだご視聴いただけます。
話題提供者松村秀一(まつむら・しゅういち)
神戸芸術工科大学・学長、早稲田大学理工学術院総合研究所客員上級研究員・研究院客員教授(専門は建築構法・建築生産)
イベント形態Zoomミーティングを利用したオンラインイベントです。
※お申込みいただいた方および「ローカルナレッジ」月額サブスクリプションメンバーの方には、参加URLを事前にメールにてお送りします。
参加料1,500円(税込)
※月額サブスクリプションメンバーは不要
参加方法このウェビナー(Webinar)のみ申し込む
または月額500円(税込)のサブスクリプション サブスクリプションに登録する
※サブスクリプションメンバーは月額500円のお支払いだけで、毎月3〜4回実施される「ローカルナレッジ」が開催する全ての有料セミナーに参加可能です。
購入期限チケットの購入期限は当日5月14日の18:00までとさせていただきます。
主催ローカルナレッジ編集部(スタイル株式会社)
※プログラムの内容・時間などは予告なく変更となる可能性があります。ご了承ください。
松村秀一(まつむら・しゅういち)

今回の「日本の住宅産業の成り立ち」講義終了後にぜひお読みいただきたい参考文献をご紹介します。

工業化住宅・考

工業化住宅・考

著者:松村秀一

出版社:学芸出版社

発売日:1987/4/1

住宅ができる世界のしくみ

「住宅ができる世界」のしくみ

著者:著者:松村秀一

出版社:彰国社

発売日:1998/12/1

「住宅」という考え方

「住宅」という考え方

著者:松村秀一

出版社:東京大学出版会

発売日:1999/8/25

地域住宅工房のネットワーク

地域住宅工房のネットワーク

著者:大野勝彦

出版社:彰国社

発売日:1988/6

箱の産業ープレハブ住宅技術者たちの証言

箱の産業ープレハブ住宅技術者たちの証言

著者:松村秀一 他

出版社:彰国社

発売日:2013/11

松村秀一(まつむら・しゅういち)
松村秀一(まつむら・しゅういち)

2024年4月1日に神戸芸術工科大学・学長に就任。早稲田大学理工学術院総合研究所客員上級研究員・研究院客員教授(専門は建築構法・建築生産)
2023年1957年神戸市生まれ。1980年東京大学建築学科卒業。1985年東京大学大学院博士課程修了。工学博士。1986年より東京大学講師、助教授、教授、特任教授を経て2023年より現職。日本建築学会元副会長。現在、HEAD研究会代表理事、建築技術支援協会代表理事、団地再生支援協会会長も務める。日本建築学会賞(論文、2005年)、都市住宅学会賞(著作、2008年、15年、16年)、日本建築学会著作賞(2015年)等受賞多数。主な著書に『新・建築職人論-オープンなものづくりコミュニティ』(学芸出版社)、『建築の明日へ』(平凡社新書)、”Open Architecture for the People – Housing Development in Post-War Japan”(Routlede)、『空き家を活かす-空間資源大国ニッポンの知恵』(朝日新書)、『ひらかれる建築-「民主化」の作法』(ちくま新書)、『建築-新しい仕事のかたち 箱の産業から場の産業へ』(彰国社)、『箱の産業』(彰国社)、『「住宅」という考え方』(東京大学出版会)、編著に『和室礼讃』(晶文社)、『和室学』(平凡社)、など。