シュレディンガーの水曜日

Schrödinger's Wednesday

科学者の強い好奇心は私たちの生活を豊かにする進歩のみならず、社会の仕組みそのものすら変革してしまう程の大きな変化を引き起こしてきました。日本の自然科学はそのように世界に誇れる成果を残してきましたが、現在の我が国において、その科学の力は正しく育てられ活用されているでしょうか。科学と技術の分野で世界に存在感を示してきた日本は、現在、その多くの分野で衰退を顕在化させています。これは、経済的な思惑だけで科学を語るようになってしまった結果でしょう。我が国には幸いなことに、まだ数多くの優れた研究者がいますし、有望な若手も育っています。「シュレディンガーの水曜日」は、世界を先導する研究者から、キラリと光る次世代研究者までが出会い、知識と経験とアイデアの絡み合いを産み出すことを目的とします。個性豊かな研究者達から発せられるアイデアの波が拡がり重なり合って、未踏の平原に新たな高波を生み出す。その高波を目印にさらなる高みを形成し、我が国ならではの科学文化を作りあげ、その成果を社会還元していきたいと考えています。「シュレディンガーの水曜日」が過去に行った講義はこちらをご参照ください。

Local Knowledge / Fall 2023

Local Knowledge / Fall 2023 11/25(土)開催
あなた自身の専門性をまだ見ぬ分野へ、23人の23冊との出会い

Local Knowledge Fall 2023は、12月以降定期的に開催する予定のローカルナレッジ・ミーティングを引っ張っていくリーダーのお披露目を兼ねています。凄い人達に集結していただきましたが、セミナー自体はカジュアルに進めます。...

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物質が持つ知性はどのように社会実装可能か

ラテン語の「ars」は本来「技」「技巧」「手腕」などを指す言葉ですがここから派生した「artificialis」が現在私たちが使う「artificial 」の語源で、「人工的な(人為的な)」という日本語がここに割り当てられるわけですが、この...

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自然知能を社会実装する:チューリングの功罪から、意思決定する物理「綱引き原理」へ

自然界に存在する生物や物質には、意図的な回路のような構造を持たなくても、適切な入力と出力があることにより、社会的な価値をもたらす情報処理や機能変換などの、知的機能を発現する可能性があります。...