2024/1/17(水曜)19:00~20:30
アートとサイエンスの融合を翻訳学で加速させる方法
Accelerating the Fusion of Art and Science using Translation Studies/Schrödinger's Wednesday
Posted by local knowledge on January 4th, 2024
「アート思考をビジネスに活かせ」と言われて「わかった。やってみよう」と思えるビジネスマンは皆無でしょう。「アート思考」が直感を根拠にするものであるとすれば、他人はそれを真似できないのが普通です。それに比べると東京工業大学・野原先生のアート×サイエンスのクリエイティブ・フローは極めてわかりやすく実利的です。そしてそのクリエイティブ・フローの中核エンジンとしてフル回転しているのが翻訳学です。つまりサイエンスとアートをコミュニケーション(翻訳)で融合させよう、ということです。サイエンスとアートは文化的には両極だと思われています。サイエンスは理論的で実証的ですが、アート思考はむしろ曖昧な部分、あるいはノイズのようなものを拾っていくところにその本領があります。この両者の作業を「読み換えていく(=翻訳していく)」というところがミソなのですね。すでに多くの企業がこの野原先生のクリエイティブ・フローを体験していますが、実際何をやってるのかをお披露目していただくのが今回の「シュレディンガーの水曜日」になります。副読本として『デザイン・アートの基礎課程』(BNN)も発行されました。一見芸術系の生徒が対象の書籍に見えますが、実はこれは立派なビジネス書になっています。なお、今回の講義では少しだけ実習の時間を設けます(面白くなると思いますよ)。参加される方は紙とエンピツをご用意ください。
開催概要
- アートとサイエンスの融合を翻訳学で加速させる方法
- 開催日時:2024/1/17(水曜)19:00~20:30
- 講師:野原 佳代子(東京工業大学 環境・社会理工学院 教授)
学習院大学大学院で日本語学の修士、オックスフォード大学マートンカレッジで歴史学の学士・修士号、同大学クイーンズカレッジにおいて翻訳学の博士号。オックスフォード大学講師、学習院大学文学部助手、ルーヴェンカトリック大学(ベルギー)国際研究員などを経て現職。記号間、異分野間翻訳の可能性について探り、近年は東工大サテライトラボSTADHIを主宰しサイエンス/テクノロジーとアート/デザイン融合の創出に挑戦している。『ディスカッションから学ぶ翻訳学 トランスレーション・スタディーズ入門』(三省堂 2014年)、Translating Popular Fiction: Embracing Otherness in Japanese Translation (Peter Lang, Oxford 2018年)など著書多数。 - Zoomウェビナー(Webinar)を利用したオンラインイベントです。お申込みいただいた方にURLをお送りします。
- 参加料:1500円(税込) このウェビナー(Webinar)のみ申し込む、または月額500円(税込)のサブスクリプション サブスクリプションに登録する
「ローカルナレッジ」が開催する全ての有料セミナーに月額500円でご参加いただけるお買い得なメニューです(1回のイベント毎に500円ではなく、月1回500円のお支払いで、全てのイベントに参加できます) - お申込みいただいた方および「ローカルナレッジ」月額サブスクリプションメンバーの方には、参加URLを事前にメールにてお送りします。
チケットの購入期限は当日1月17日の16:00までとさせていただきます。 - 主催:シュレディンガーの水曜日実行委員会
- プログラムの内容・時間などは予告なく変更となる可能性があります。ご了承ください。
ISBN:978-4-8025-1264-0
定価:本体3,400円+税
仕様:B5判変型/256ページ
発売日:2022年10月20日
著者:ルーシー・アレクサンダー 、 ティモシー・ミーラ
監訳:野原佳代子
翻訳:倉地三奈子
デザイン:中山正成(APRIL FOOL Inc.)
52ケ国以上の人が学ぶ難関美術大学の基礎課程、待望の日本語版!
世界最高峰の美術大学・英国セントラル・セント・マーチンズのファンデーションコースの公式ブックの日本語版です。ファンデーションコースとは「学部入学準備コース」のことで、ファッション、アート、グラフィック、立体デザイン、建築の主要なレッスンが含まれています。デザイン・アート留学を検討中の方、デザイン・アート教育に携わっている方、学び足りないと思っているデザイナーやアーティストの方におすすめのように見えますが、実は一般ビジネスマンがプロジェクトをクリエイティブにマネージしていくためのノウハウが詰まっています。本書で紹介されているさまざまな方法を活用することで、自らのアイデアの事業化に役立つと思われます。
シュレディンガーの水曜日実行委員会
Schrödinger’s Wednesday Council
(写真左から)