人文学

Humanities

人文学(じんぶんがく)は、人間が生み出す文化やその価値を考察・研究する学問分野です。哲学・文学・文化人類学・歴史学・宗教学・言語学・美学などが代表的でしょうか。さまざまな事象がデジタル化される現代において、実は今、その実力が最も見直されている分野でもあります。例えばビッグデータ解析や大規模言語モデル(LLM)での新しい価値創造は困難ですが、エスノグラフィー(ethnography)調査からは、さまざまな人類の創造的未来が予見できます。一方、人文学がデジタルテクノロジーを補助的に利用することで、その研究が加速されるという現象が出現しつつあるということにも着目しておきましょう。詩人の荒川洋治氏が主張するように『文学は実学である』なのです。

本の場

感性を揺さぶる企画展のつくりかた ― 学芸員・松山聖央さんに聴く現代日本社会のなかの美術 【後編】

12月14日の「本の場」では、松山さんからご自身の手掛けた魅力的な展示やワークショップの事例をご紹介いただきながら、それらを実現させたバックグラウンドとしての研究活動の一端まで語っていただきます。...

ウィキペディアでまちおこし

刊行直前! 初の本格的ウィキペディアタウン本『ウィキペディアでまちおこし』を著者・伊達深雪さんがいち早くご紹介

12月21日の「本の場」では、伊達さんご自身から本書中のいくつかのエピソードをご紹介いただくとともに、初めての単著出版まで漕ぎ着けた舞台裏の苦労話を伺います。...

本の場

学芸員は“雑芸員”?! ― 学芸員・松山聖央さんに聴く現代日本社会のなかの美術 【前編】

11月30日の「本の場」では松山さんから、現代日本の公立美術館の置かれている状況、学芸員に求められる仕事の実際、欧米の「キュレーター」との職務内容の違い、学芸員同士のネットワーク、ほかの生涯学習施設との関係や違い等、学芸員時代のご経験に基づ...

【島薗進氏による私塾】

【島薗進氏による私塾】あなた自身の死生観のために
〜第1回:島薗進が語る日本人の死生観と自身の死生観

ご好評を得てきた「ローカルナレッジ 島薗進氏による私塾」は、第1シリーズ「死にゆく人と愛の関係を再構築する技術」、第2シリーズ「新たなケアの文化とスピリチュアリティ」に続き、今年11月から第3シリーズを開始します。...

下條尚志・清水展

現代史を動かすのは、「国家」から逃れた人びとだ――下條尚志さんの『国家の「余白」』、清水展さんの『草の根グローバリゼーション』を題材に、お二人と編集者によるトークイベントを開催

「Anthro-vision」(人類学的思考)という言葉があります。フィナンシャル・タイムス米国版の編集長だったG・テットの造語で、彼女は、この「Anthro-vision」こそ、現代社会の危機を救う思考方法だと言います。...

島薗進

『宗教のきほん なぜ「救い」を求めるのか』(NHK出版)の刊行を記念して、島薗進さんと同著の編集者によるトークイベントを開催

アンデルセンや宮沢賢治の物語をはじめ、文学や芸術における「救い」というテーマは、昔も今も人の心を打つ。この「救い」の教えは、キリスト教、仏教、イスラームなど世界中の宗教において教義の中心となってきた(そのような宗教を「救済宗教」と言う)。な...

村上陽一郎

音楽、その光と塩(1)—最大の欠点

最近気づいたことです。NHKテレヴィジョンの番組の一つに「街角ピアノ」というのがあります。鉄道の駅、空港、あるいは商店街のちょっとした広場、などに縦型のピアノが置いてあって、誰もが弾ける。周囲に集音器とカメラがあって、演奏場面を録画、演奏後...