鵜川真由子『海辺のカノン』

写真集の夜
飯沢耕太郎オンライン・フォトブック・ギャラリー
第7回 鵜川真由子『海辺のカノン』

Posted by local knowledge on October 20th, 2025

海からの授かり物を頂き、それらが形を変えてまた海へと帰って行く。
繰り返すサイクルの中で私たちは生かされているのだ。
それはまるで、海が奏でるカノン(追復曲/輪唱)のようだ。

都会で生まれ育ちコロナ禍を機に海辺の街に移り住んだ写真家・鵜川真由子さんは、砂浜に転がるさまざまな漂着物、海洋ゴミに惹かれ、海の写真を撮り始めます。刻々と表情を変える海と空、海に関わる多様な人々の暮らし。

悠久の時の中の循環や生命の起源を感じさせる大自然、海。「写真集の夜」第7回は、新たな出会いに触発されて編まれた『海辺のカノン』を中心に作品ひとつひとつを取り上げながら、鵜川さんと写真評論家・飯沢耕太郎さんとで自由に語り合っていただきます。

(飯沢さんコメント)
鵜川真由子さんの『海辺のカノン』は、東京から神奈川県茅ヶ崎に移り住んだことをきっかけに撮り始めた写真シリーズです。海辺の街で暮らすうちに、潮の満ち引きや季節の変化などに気づくようになり、そこに住む人たちの生き方にも目が届くようになってきました。そんな日々を、愛おしむように綴った写真集は、彼女の写真家としてのキャリアにおいて、一つの区切りとなる仕事となったと思います。その『海辺のカノン』を中心に、今後の展望を含めてお話を伺います。

開催概要

名称写真集の夜
飯沢耕太郎オンライン・フォトブック・ギャラリー
第7回 鵜川真由子『海辺のカノン』
開催日時2025年11月7日 (金) 22:00~23:00
※見逃し配信は行いません。後日、アーカイブ動画を有料で販売する予定です。

ゲスト鵜川真由子 (写真家)
案内人飯沢耕太郎 (写真評論家)
形態Zoomウェビナー(Webinar)を利用したオンラインギャラリーです。
※お申込みいただいた方には参加URLを事前にメールにてお送りします。
参加料無料
参加方法このウェビナー(Webinar)を申し込む
購入期限チケットの申込期限は当日11月7日の21:00までとさせていただきます。
主催スタイル株式会社
※プログラムの内容・時間などは予告なく変更となる可能性があります。ご了承ください。

今夜の写真集

『海辺のカノン』

『海辺のカノン』

著者:鵜川真由子

発行:Case Publishing

発売日:2024年10月

5,500円

飯沢耕太郎(いいざわ・こうたろう)
飯沢耕太郎(いいざわ・こうたろう)

写真評論家。詩人。1954年、宮城県生まれ。1977年、日本大学芸術学部写真学科卒業。1984年、筑波大学大学院芸術学研究科博士課程修了。主な著書に『写真美術館へようこそ』(講談社現代新書1996)、『私写真論』(筑摩書房2000)、『デジグラフィ』(中央公論新社 2004)、『きのこ文学大全』(平凡社新書2008)、『写真的思考』(河出ブックス 2009)、『キーワードで読む現代日本写真』(フィルムアート社、2017)、『African Sketchbook』(Purple、2025)、『猫島からの帰還』(ふげん社、2025)などがある。
(撮影:うつゆみこ)

鵜川真由子(うかわ・まゆこ)
鵜川真由子(うかわ・まゆこ)

⼤阪府出⾝。広告や雑誌など商業写真の分野でポートレイト撮影を中⼼に活動する他、レビュアーや審査員も務める。またパーソナルワークとして都市と⼈との関わりに着⽬し作品制作を続けている。主な写真展に個展「Out of the Garden」(キヤノンギャラリー銀座・梅⽥/2013年)・ 個展「Rhapsody in Blue」(キヤノンギャラリー銀座・梅⽥/2017年)・個展「LAUNDROMAT」(富⼠フイルムフォトサロン東京・⼤阪/2021年)・新鋭展「WONDERLAUND」(⼊江泰吉記念奈良市写真美術館/ 2022年)・個展「PORTRAITS」(PLACE M / 2023年)、写真集に『WONDERLAUND』(私家版/2021年)・『海辺のカノン』(Case Publishing/ 2024年)などがある。