竹沢うるま『Boundary中心』

写真集の夜
飯沢耕太郎オンライン・フォトブック・ギャラリー
第8回 竹沢うるま 『Boundary中心』

Khövsgöl, Mongolia / Oct, 2024

Posted by local knowledge on November 25th, 2025

私がここで表したいのは、世界の中心とは、一体どこにあるのだろうか、という問いである。そのことを大地に根ざし、確かに生きる人々の瞳を通して訴えかけたいと思っている

(あとがきより)

140を超す国と地域を旅してきた写真家竹沢うるまさんによる4年ぶりの新作、『BOUNDARY 中心』が2025年12月9日に発売されます。2021年発表の『Boundary | 境界』シリーズから続く最新作です。

インドネシア、インド、ベナン共和国、ペルー、モンゴル、日本。広大な草原、標高5000メートルを超す山々、茶褐色の乾燥した大地。

我々が普段生活している世界とは全く異なる風景のなかで、独自の価値観や伝統を大切にしながら生きる人々を捉えた200を超す写真たちは、読者に「世界の中心は一体、どこにあるのか」を問いかけます。いわゆる“僻地”と言われる場所に立つ人々の視線に見つめられるとき、私達が信じる世界の中心は揺らぎ、世界の見え方は大きく転換することでしょう。

「写真集の夜」第8回は、刊行されたばかりの『BOUNDARY 中心』の収録作品ひとつひとつを取り上げながら、竹沢さんと写真評論家・飯沢耕太郎さんとで自由に語り合っていただきます。

(飯沢さんコメント)
竹沢うるまさんは、旅の申し子と言うべき写真家です。長年にわたって、世界中の多くの国々に足を運び、精力的に写真を発表してきました。彼を見ていると、プロフェッショナルとして写真を撮ることに集中しているのはもちろんですが、それ以上に、旅の時間を愉しみ、そこに意味を見出しているように思います。そんな彼の新作『BOUNDARY中心』の刊行に合わせて、オンライントークを行います。「旅の写真家」の現在の立ち位置を縦横に語っていただきますので、ぜひ、奮ってご参加ください。

開催概要

名称写真集の夜
飯沢耕太郎オンライン・フォトブック・ギャラリー
第8回 竹沢うるま 『Boundary中心』
開催日時2025年12月12日 (金) 22:00~23:00
※見逃し配信は行いません。後日、アーカイブ動画を有料で販売する予定です。
ゲスト竹沢うるま (写真家)
案内人飯沢耕太郎 (写真評論家)
イベント形態Zoomウェビナー(Webinar)を利用したオンラインギャラリーです。
※お申込みいただいた方には参加URLを事前にメールにてお送りします。
参加料無料
参加方法このウェビナー(Webinar)を申し込む
購入期限チケットの申込期限は当日12月12日の21:00までとさせていただきます。
主催スタイル株式会社
※プログラムの内容・時間などは予告なく変更となる可能性があります。ご了承ください。

今夜の写真集

『BOUNDARY 中心』

『BOUNDARY 中心』

著者:竹沢うるま

発行:青幻舎

発売日:2025年12月

6,600円(税込み)

飯沢耕太郎(いいざわ・こうたろう)
飯沢耕太郎(いいざわ・こうたろう)

写真評論家。詩人。1954年、宮城県生まれ。1977年、日本大学芸術学部写真学科卒業。1984年、筑波大学大学院芸術学研究科博士課程修了。主な著書に『写真美術館へようこそ』(講談社現代新書1996)、『私写真論』(筑摩書房2000)、『デジグラフィ』(中央公論新社 2004)、『きのこ文学大全』(平凡社新書2008)、『写真的思考』(河出ブックス 2009)、『キーワードで読む現代日本写真』(フィルムアート社、2017)、『African Sketchbook』(Purple、2025)、『猫島からの帰還』(ふげん社、2025)などがある。
(撮影:うつゆみこ)

竹沢うるま(たけざわ・うるま)
竹沢うるま(たけざわ・うるま)

1977年生まれ。写真家。
出版社スタッフフォトグラファーを経て、2004年独立。主な作品に、1021日103カ国を巡る旅の記録をまとめた写真集「Walkabout」(小学館)、境界をテーマにアイスランドの大地を捉えた「Boundary|境界」(青幻舎)がある。2015年ニューヨーク・マンハッタンで開催された写真展「Land」は現地メディアに多く取り上げられ、評価を得る。世界各地を旅しながら写真を撮り、主なテーマは「大地」。そこには大地の一部として存在する「人間」も含まれる。第三回ナショナルジオグラフィック写真賞グランプリ受賞。
「うるま」とは沖縄の言葉でサンゴの島を意味し、写真を始めたきっかけが沖縄の海との出会いだったことに由来する。
uruma-photo.com