2024/1/25(木)19:30~21:00
大事なことは対話や交流の積み重ねから ― 「ないものはない」海士町の図書館にはいろんなコトが生まれ続ける 〔後編〕
Posted by local knowledge on January 15th, 2024
島根県隠岐島にある海士町で「島まるごと図書館構想」が始まったのは15年以上前の2007年、当初は正式な整備計画も決まっていなかった中央図書館ができたのが2010年、東日本大震災のあった2011年には海士町全体として「ないものはない」宣言が行われ、海士町図書館がLibrary of the Year「優秀賞」を受賞されたのが2014年、それからかれこれ10年近くが経ちました。
「ないものはない」という言葉には ①無くてもよい ②大事なことはすべてここにある の二重の意味がこめられているそうです。豊かな自然に恵まれて人とのつながりを感じながらシンプルな生活ができる海士町には今も都会からの移住者が絶えず、その数は人口の2割に達するとか。都会からの移住者には若い世代も多く、近年は子どもや若者が増えることで町全体の人口減少にも歯止めが掛かりつつあります。
そんな海士町にはどんな公共図書館が相応しいのか、現在2期目に入った「島まるごと図書館構想」ではこんなふうに謳われています。
「第2期 島まるごと図書館構想」(2020~2030年)
海士町中央図書館HPより
中央図書館を拠点に学校・公民館・各機関と協働して島のあちこちに図書スポットを設置し、
それらを人がつなぐことで島全体をまるごと図書館にする構想。
本・場の提供を通じて住民の暮らし・町の取組みをまるごと支え、豊かで住みよい持続可能な島の実現に貢献する。
立派なハコを建てることはできなくても、全住民とその暮らしを中心に据え、本を起点としつつも対話や学び合いにフォーカスして営まれる居場所としての図書館。2024年1月の「本の場」では、そのヒストリーと最新のリアルな状況を、海士町中央図書館館長の磯谷奈緒子さんから2週に渡ってお伺いします。
1月25日の後編では、自治や交流といった活動の中身について深掘りして語っていただきます。
「海士のまちのこと、暮らしのことについてみんなで自由に意見交換しながら、できることを少しずつ実行していきたい!」として始められた「AMA まち・暮らしミーティング」やそのくだけたバージョン「よこの会」のこと、「短歌よもうよ」のような高齢者と若者が一緒に楽しめるイベントのこと、島外からの移住者が2割を占めるという町で元からの住民と移住者とは図書館を通じてどんな交流を重ねていかれているのか、また、2025年に実現が決まった中央図書館の拡張リニューアルで今後はさらにどんな挑戦ができそうなのか、などなど。
住民参加や対話をベースとして「大事なこと」を生み出し続ける海士町図書館の営みは、海士町という特殊な環境だからこそできることなのでしょうか? 磯谷さんの実践の積み重ねとその効果についてお伺いしながら、同様の取組みがどうすれば他の場所でもできそうか、真剣に考えてみたいと思います。
本イベントに関連する磯谷さんお薦めの一冊
開催概要
イベント名称 | 大事なことは対話や交流の積み重ねから ― 「ないものはない」海士町の図書館にはいろんなコトが生まれ続ける 〔後編〕 |
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開催日時 | 2024/1/25 (木) 19:30~21:00 ※お申込みいただいたみなさま全員に見逃し配信を行います。イベント終了後一両日中にはアーカイブ動画配信を開始し、約1週間のあいだご視聴いただけます。 |
メインスピーカー | 磯谷奈緒子さん(海士町中央図書館 館長) |
イベント形態 | Zoomミーティングを利用したオンラインイベントです。 お申込みいただいた方および「ローカルナレッジ」月額サブスクリプションメンバーの方には、参加URLを事前にメールにてお送りします。 |
参加料 | 400円(税込) |
参加方法 | このウェビナー(Webinar)のみ申し込む、 または月額500円(税込)のサブスクリプション サブスクリプションに登録する 「ローカルナレッジ」が開催する全ての有料セミナーに月額500円でご参加いただけるお買い得なメニューです(1回のイベント毎に500円ではなく、月1回500円のお支払いで、全てのイベントに参加できます) |
購入期限 | チケットの購入期限は当日1月25日の18:00までとさせていただきます。 |
主催 | 本棚演算株式会社 |
磯谷奈緒子(いそたになおこ)
海士町中央図書館館長。ホテル勤務を経て2000年に海士町へIターンし、町役場で商品開発研修生として環境教育に取り組む。2007年の「島まるごと図書館構想」立ち上げから図書館事業に関わり現在に至る。2014年に海士町中央図書館がLibrary of the Year優秀賞を受賞。