「消えた映画館の記憶」の舞台裏が本になるよ ― 図書館総合展2026年度フォーラム

豊岡劇場の著者が勝手に「王様の椅子」と呼んでいる椅子 撮影者:伊達深雪

Posted by local knowledge on August 24th, 2026

第二次大戦後、テレビが普及する昭和30年代まで、映画は「娯楽の王様」でした。現在、映画館の数は600弱、過半は90年代以降に出現したシネコンであり、全盛期の1万館はそのほとんどが跡形も無く姿を消しています。

図書館界では知る人ぞ知る“ロバの人”ことかんたさんが、ライフワークとして取り組んでおられるデータベース「消えた映画館の記憶」。その舞台裏を、かんたさんの盟友で『ウィキペディアでまちおこし』の著者でもある丹後緑風高校久美浜学舎学校図書館司書の伊達深雪さんが活写する。そんな出版企画が、実は現在密かに進行しています。

“ロバの人”の映画館調査に付き合ううちに私にもなんとなくわかるようになってきたのだが、地方では、消えた映画館の跡地はそのまま放置されているか、更地にして駐車場になっていることが多い。しかし都市部では、早々に取り壊されてマンションなどになっている跡地が多い一方、そのレトロな佇まいが好まれるのか、あるいはその映画館という空間に対する人々の郷愁を喚起させ得ることにも価値を見出されたのか、建物を取り壊すことなく別の目的に活用されているケースが多い

(執筆中の第二稿「第1章 京都 ― 日本映画のメッカを辿る」より)

「本の場」で伊達さん・かんたさんに共演いただくのは、2022年8月以来4年ぶりになります。まだタイトルも決まっていない新しい本に対する思いや執筆の苦労など、10月17日(この頃にはいろいろ正式決定しているはず)の「本の場」で、お二人に存分に語っていただきます。

(本イベントは、edit Tangoによる図書館総合展2026年度フォーラムとして企画されました。)

開催概要

イベント名称「消えた映画館の記憶」の舞台裏が本になるよ ― 図書館総合展2026年度フォーラム
開催日時2026年10月17日 (土) 10:30~12:00
※お申込みいただいたみなさま全員に見逃し配信を行います。イベント終了後一両日中にはアーカイブ動画配信を開始し、約1週間のあいだご視聴いただけます。
話題提供者伊達 深雪(だて・みゆき) 京都府立丹後緑風高校久美浜学舎学校図書館司書
かんた 在野の映画館史研究者
イベント形態Zoomミーティングを利用したオンラインイベントです。
※お申込みいただいた方には参加URLを事前にメールにてお送りします。
参加料無料
参加方法このウェビナー(Webinar)を申し込む
購入期限チケットの申込期限は当日10月17日の10:00までとさせていただきます。
主催本棚演算株式会社
※プログラムの内容・時間などは予告なく変更となる可能性があります。ご了承ください。
伊達 深雪
伊達 深雪

茨城県水戸市生まれ、京都府与謝野町育ち。2002年から京都府立久美浜高校(現・丹後緑風高校久美浜学舎)に専任の学校図書館司書として勤務し、読書活動支援において「一ツ橋文藝教育振興会表彰(個人2006)」「京都府知事賞(団体2008)」「文部科学大臣表彰(団体2016,個人2020)」「朝の読書大賞(団体2018)」等、学校図書館運営に関して「ゲーミング図書館アワード・ボードゲーム部門優秀賞(団体2023)」等、探究活動支援等に関して「Library of the Year優秀賞(団体2019)」「学校図書館賞奨励賞(個人2020)」「情報活用授業コンクール優秀賞(団体2025)、奨励賞&情報活用推進校表彰(団体2026)」など、個人・団体ともに受賞多数。

2018年から情報教育と地域学習にオンライン百科事典「Wikipedia(ウィキペディア)」を活用し、京丹後市域を中心にWikipedia充実を図るボランティア「edit Tango」を創始、年10回前後のウィキペディアタウンを主催または共催で実施。2025年末までに27都道府県で300回以上のWikipedia編集活動に関する講演や実践報告、Wikipedia編集指導、企画運営サポートに携わる。

便宜上、Wikipedia日本語版アカウント作成権限保持者、IPブロック適用除外者等、ウィキペディア編集イベントを円滑に進めるにあたり必要な権限を取得しているが、ウィキぺディアタウンにおいては講師も初心者も等しくボランティア参加者というWikipediaコミュニティ本来の在り方と、地域の主催者の取り組みの動機を尊重している。

かんた
かんた

愛知県刈谷市出身。在野の映画館史研究者。戦後日本の映画館を中心に、地域に残された文化資源の収集・整理・データベース化に取り組む。

2017年にウェブサイト「消えた映画館の記憶」を立ち上げ、戦後の日本に約10,000館存在した映画館の情報を集積・発信している。2024年には国立映画アーカイブが主催する全国映画資料アーカイブサミットのセミナー「映画資料最前線 -映画館文化発掘の試み-」に登壇して発表。同年には慶應義塾ミュージアム・コモンズが刊行する学術雑誌『The KeMCo Review』に研究ノート「映画館情報の蓄積と可視化:戦後の日本における消えた映画館」が掲載された。全国に現存する映画館建築の実地調査も行っており、2025年には廃映画館や映画館の痕跡に焦点を当てた『映画館のカケラ 東海編』を、2026年には『映画館のカケラ 近畿編』を刊行した。

東京ウィキメディアン会、edit Tango (エディット丹後)、デジタルアーカイブ学会などの団体にも所属。ウィキペディア(Wikipedia)という市民参加型の情報発信手段を用いた地域情報のデジタルアーカイブ化にも取り組んでいる。2022年の青弓社『司書名鑑』にはウィキペディアンの「Asturio Cantabrio」として掲載された。