ニューズレター

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分散型自律組織は被災地のために

令和6年能登半島地震で被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。 一日も早い復旧をお祈りしております。実は(能登半島での被災とは比較になりませんが)私(竹田)の実家(新潟県上越市)でも軽い被害があり、一時避難所に駆け込む騒動になりました...

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邦楽は日本文化を知るための極めて効果的なアプローチ

サウンドスケープ(soundscape)が日本で話題になり始めたのは90年代も後半ではないかと記憶していますが、私自身もその頃ようやく「音(音響)が生活空間を構成している」ことに気がつき、サウンドスケープ関連書籍を始めとして...

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健常者は障害者によって生かされている

先日、日本海側を小旅行したのだが、新潟県上越市高田「瞽女ミュージアム高田」に寄ってみた。「瞽女」とは、盲目の女性が、数人で組をつくって各地をまわり、三味線をならして「山椒大夫」や「小唄」などをうたって、金品や食糧をもらう旅芸人である...

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仮想化されたサービスと仮想化される前のサービスの比較優位検討は無駄

ある程度の量のデジタルデータを仮想的な小包(packet)に包んで、TCP/IPというプロトコル・スタック(通信手順のルールをまとめたようなもの)を経由し伝送することが「インターネット」です。インターネットは手続きを記述しただけの仮想的なネ...

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悲しき学芸員

毎週ブラタモリを楽しみに見ています。タモリの博識や推理力も感嘆に値しますし、スタッフの皆さんが事前準備に費やしているであろう時間とコストも大変なものだろうな、ということが容易に想像できるわけですが、実は、...

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MC(Master of Ceremonies) はカーペット?

コロナ禍を契機に、Zoomを利用したミーティングが当たり前になり、特に私の場合、自分が運営しているメディアが主催するイベントのMC(Master of Ceremonies)を努めざるを得なくなることも増え、「まさか自分がこんなことをやる羽...

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あなた自身の専門性をまだ見ぬ分野へ移動させる23人の23冊との出会い

オーストリアの哲学者イヴァン・イリイチ(Ivan Illich)といえば、バナキュラー(vernacular)、サブシステンス (subsistence) 、シャドウワーク(shadow work)などの言葉が有名ですが、もう一つ「脱学校」...

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態度の容認は違和感の消滅と同期する —- アートは態度をリ・デザインするための道具

『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?という書籍が発売されたのが2017年ですが、 この新書を皮切りに「アートをビジネスに活かす」あるいは「アート思考で成功する」という一種のムーブメントが沸き起こり、...

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言葉の意味から言葉の形と色の時代へ

電磁波のうち、人間が光として感じることのできる領域が可視光(visible light)で、プリズムで(万国共通ではありませんが)7色に分解されるのはご存知かと思います。この可視光において最も波長が長いのが赤(640-770 nm:ナノメー...

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企業倫理を問うのは難しい

メディアがごく普通に使う「企業倫理が問われる」という言葉づかいに非常に違和感を感じています。この言葉の存在が責任の所在をむしろあやふやにしているような気がするからですが、その理由を以下にご説明します...

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倫理や実感なるものは触覚に宿っている

昨年(2022年)の8月に帰省した時には、いつものようにいつもと同じ昔話を楽しそうに繰り返していた私の父親は、その3ヶ月後の11月に息を引き取りました。その葬儀の時に、祭壇の前に横たわる柩(ひつぎ)に納まった故人の顔や頭を何度も何度も...

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せっかくの夏休みなんだから発想のスケールを広げよう

「グローバル人材」とは「グローバル化が進展している世界の中で、主体的に物事を考え、多様なバックグラウンドをもつ同僚、取引先、 顧客等に自分の考えを分かりやすく伝え、文化的・歴史的なバックグラウンドに由来する価値観や特性の差異を 乗り越えて、...

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状況に応じて構造を可変にする体制を自動化しよう

昔のプロ野球界を代表する強打者・王貞治が打席に立つと、王シフト、すなわち野手全員がポジションを全て右寄りに移動させるというなんとも大胆な守備態勢が実施された時期があります...

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音(sound)、声(voice)、そして静寂(silence)は街と会議のカーペット

まさか自分が司会者の真似事のようなことをやるハメになるとは夢にも思っていませんでしたが、コロナ禍突入(2020年2月頃)を契機に、オンライン会議が増え、自分でもオンラインセミナーを主宰するようになり、試行錯誤を繰り返しながらも1年が経過した...

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私たちが取り戻すべきは「言葉」ではなく「人格」

人の言葉遣いをあれこれ言う資格が私にあるかどうかは甚だ怪しいのですが、先日、ぼんやり眺めていたNHKの『ニュースウォッチ9(ナイン)』が「ことばの力を取り戻せ」という特集を組んでいて、そこで御厨貴(みくりや・たかし:東京大学名誉教授)氏が...

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ランディ・バースとメタバースが無関係とは言い切れない

日本で最も活躍した“バース”と言えば何と言っても阪神タイガースに在籍していたランディ・バース(Randy Bass)であることは論を俟たないわけですが、これからみんなが流行らせようとしているのは“メタバース”です...