日本の食材は、その出始めの頃は走り(はしり)、栄養価が高く収穫量も多い時期が旬(しゅん)、そしてその食材がいよいよ終盤に近づくと名残(なごり)を迎えるということになります。通信業界におけるSN比(signal-noise ratio)のアナ...
私たちが日常生活で感じる「リアリティ」は、必ずしも「現実」の英訳(reality)ではなく、ましてや真実(truth)、あるいは事実(fact)とも少しニュアンスが違うはずです。強いて言えば実感(feeing)に近いでしょうか。この感覚は物...
今、駅前で買ってきた「冷やし焼き芋」なる不思議なものを食べながらこのコラムを書いていますが(冷やした芋にしては不自然に甘すぎるような気もしますがとりあえず旨いです)、近代言語学の大物、ソシュール(Ferdinand de Saussure、...
20年在籍した会社を辞めた直後に「起業しようと思ったきっかけを作った本があるでしょ」と知人から問われた際に、真っ先に頭に浮かんだのが『フリーエージェント社会の到来 /組織に雇われない新しい働き方』(ダニエル・ピンク著、ダイヤモンド社、200...
2009年に公文書管理法(正確には「公文書等の管理に関する法律」 )が成立して、2011年4月に施行されたのですが、ご存知のようにその年の3月11日に東日本大震災が発生し、この大震災の事後処理における公文書管理が極めて杜撰だったことは記憶に...
昨年創刊したモダン・タイムズは「データの民主化により、様々な新しい社会的価値を創造するためのノウハウを提供するメディア」であることを標榜していますが、この「データの民主化」は意外と難しい概念なので、少しここで補足説明させていただくことにしま...
近年はGW(ゴールデンウイーク)こそ大掃除、と決めています。年末の寒い時期に比べ、風が心地よいし、汚れも落ちやすく、渋滞や混雑とも無縁です。15分くらい全力で掃除したら、作業を中断してゴロっと横になって読書、を繰り返します...
美味しいと感じたコンビニ弁当も、同じものを3日も続けて食べていると舌が受け付けなくなります。コンビニ弁当が完璧な工業製品=ブレがない、からですね。AIを利用した音声合成で読み上げられるニュースも「これはアナウンサーによるものではない」...
私たちの生活は、うまくいってる時ほど言葉が少なく、問題を抱えている時ほど言葉を多用しています(この成れの果てが国会討論ですね)。相手を論理的にねじ伏せようとするとき、あの手この手で説明して理解させようとするときなど...
諸説あるはずですが、日本のIT(情報通信産業)は、1952年(昭和27年)に日本電信電話公社(現在のNTT)が郵政省(現在の総務省)の外郭団体として設立され、その電信電話事業を遂行するにあたって、交換機などの様々な設備・機器を民間の電機メー...
島薗先生が主宰する勉強会にはいつも独特の味わい深い時間が流れます。これは司会(MC)の小島あゆみさんの力量に依るところも大きいのですが、先日の中山ヒサ子さん(特定非営利活動法人 和・ハーモニー音楽療法研究会理事長)をお招きしての講義では、い...
改めて言うほどのことでもありませんが、ネットワークはノード(node:結び目としての点)とリンク(図にしたときには1本の線、通信の場合は伝送路)で構成されてます。私たちはどうしてもノードの“個性”に関心を寄せがちです...
最近、若い女性の間でソロキャンプが流行っているそうです(もはや“最近”とは言い難いトレンドなのかもしれません)。私の知り合いにも何人かこのソロキャンプの魅力にハマっている人がいますが、LEDランプでは再現できない...
Zoomなどでのオンラインミーティング終了直後に、スマホにかかってきた電話で相手と話しをしていると、先ほど終了したばかりの“映像と音声を駆使したミーティング”に比べ(姿は見えないのに)むしろ話し相手がとても身近に感じられる、という経験を皆さ...
様々な国が採用している法体系は大きくは大陸法と英米法に分かれます。日本は明治時代にドイツのプロイセン憲法をパクって大日本帝国憲法を作った関係から、基本的には大陸法を採用しつつも、民法などには英米法を採用するという少し変則的な形でした...
これまたずいぶん前の話ですが、作家の故・橋本治氏の映像取材(注1)のために彼の事務所に向かっていたとき、このままだとちょいと早く到着しすぎるな、と思い、目についたところにあったラーメン屋さんに飛び込みました...